中小企業のコンサルティングでいい会社作りを支援

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いい会社見学会に参加しました。その2

2015-04-16

いい会社見学会2015感想(スワンベーカリー) 2015年4月9日訪問
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●はじめに
10年前にTVで知っていた。この会社の創業者である小倉昌男さんは、パイオニア・反骨精神で宅急便を創造した世界的な経営者である。その関連情報は書籍や埼玉県の自主研究会などで知っていた。
 以下当日説明して頂いた創業時からかかわっておられる株式会社スワンの物流センター長兼経理担当の藤野広一さんからの話をお聞きしたことからの感想を整理した。

●藤野さんから情報で特徴的なこと
1.1993年にヤマト福祉財団をヤマト運輸の中興の祖小倉昌男さんが設立。
2.1995年小倉さんが阪神淡路地震に際して、作業所を訪問した時、その賃金の低さ(1か月1万円以下)に驚き、福祉施設の幹部職員に経営ノウハウを伝授しなければ低賃金からの脱却は望めないことを痛感した。小倉さんは「製品」で売れる「商品」創りをめざしたパワーアップセミナーを1996年から全国各地で開催し、意識改革に取り組んだ。しかしなかなか実践するところが無く、自分で始めることにした。
3.1995年「アンデルセン」「リトルマーメイド」を全国展開しているタカギベーカリーは広島で独自の技術をもち、冷凍生地でパン作りすることができるノウハウをもっていることが分かり、小倉さんと高木社長会談が開催された。そしてタカキベーカリーの高木誠一社長という良き理解者、協力者を得て、同社が独自に開発した冷凍パン生地を使えば障がい者でもパンが焼けることが分かり、さっそく実践、「障がい者でも作れる安定して美味しパン」づくりをしようとなった。
4.1996年6月スワンベーカリー銀座店が第1号店としてオープン。それ以後店舗拡大しスワン店直営(4店)及び、チェーン店(20店)として全国に広がっている。
5.直営店では従業員89名、その障がい者が35名。
6.パン事業だけでは厳しいので冷凍ケーキを平成11年より開始しクリスマスケーキとしてグループ社員中心に販売している
7.開業して18年目、その間のエピソード。
(1)接客業なので挨拶とかコミュニケーションが難しい。しかし、障がい者はバックヤードだけではなく表にだそうということでカフェもやるようになった。平成14年10月 カフェ銀座店オープン。本格的なカフェスタイル。銀座店の隣にオープンしました。ディナータイムには、生ビール、本格的なワイン、カクテルなども楽しめるお店。
(2)仕事の創出としてヤマトグループの包装加工作業(のし添付やシール添付など)も行っている。(物流センター)
(3)仕事への取組みの仕方:こつこつと粘り強いOJTが必要で、しかし仕事はしっかりときちっとやる。女性は自分稼いでファッションすると変わっていく。一人ひとりに寄り添った仕事の教育訓練が重要、十人十色で対応しないと難しい。
(4)今後親御さんが亡くなった後の自立が重要。グループホームから通勤している人もいる。スワンは単に経済自立だけでなく、ひとりで生きていける、障がい者の真の自立を支援している。
(5)採用の条件は次の3点 ①一人で通勤可能 ②身辺のことは自分でできる ③挨拶ができる
(6)安心安全で売れる商品づくりと通常の接客ができる。身障者だからといって手抜きはゆるされない。
(7)障がい者の働きたいとの要望が多くあるものの、健常者である従業員の定着が悪いとのこと。障がい者と一緒に仕事することは相当負担となるようだ。
●感想
1.尊敬する経営者小倉昌男さんの福祉に対する思いの実現がこのようなスワンベーカーリーとして18年も経営継続できていることに創業者とその後の経営者や従業員に敬意を表したいと思う。
2.障がい者雇用の現場は教える側(健常者社員)の苦労が大変だということが理解できた。それは藤野さんの十人十色なのだということばの重みなのだと思った。
3.障がい者雇用しているからお涙ちょうだい式な経営なんで出来るわけがない。ベーカリーショップとして他の店などとの競争条件は変わらない。消費者ニーズにあったいい商品を開発して安心安全で美味しい商品を提供し続けなければならない。そのためにタカギベーカリーさんとの協同的な技術的な訓練や商品開発、プロセスや業態開発が重要になってくると思われる。
4.経営の神様である故小倉昌男さんの想いや夢をさらにつなげて展開していくためにも応援したいとおもった。各地のスワンベーカリー(チェーンだが独立)の経営者のリーダーシップが大きな課題になると思われる。無論最近交替されたという株式会社スワンの経営者のリーダーシップも。
以上

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